高森クリニック【仙台市泉区】
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2009年3月15日(日)に国際センターで、第5回 睡眠時無呼吸症候群全国セミナーの講演をしてきました。70−80人の参加者がありました。

司会にJR仙台病院の佐藤研先生を総合司会者にお迎えし、仙台厚生病院の本田芳宏先生による睡眠時無呼吸症候群の解説(実際の患者さんが登場するビデオでの解説もあって、参加者の皆さんも分かりやすかったのではないでしょうか)がありました。肥満者が多く、高血圧や糖尿病も合併しやすいので自覚症状が乏しくても無呼吸を指摘されたら精密検査を受けるように強調されました。精密検査の概要も解説しました。

CPAP療法私はメタボリック症候群との関連で講演しました。実際の治療(CPAP:経鼻的持続陽圧呼吸療法)で高血圧が改善すること、したがって難治性高血圧にかなりの睡眠時無呼吸症候群が含まれること、肥満患者さんが2年間で20%減量したらCPAP治療をしなくても良くなってやめることができたケースなどをご披露しました。

最後にセントラルスポーツのフィットネスインストラクター(男性)によるメタボリックシンドローム対策としての運動療法の実践的講習があり、聴衆全員で運動をやってきました。従来、私は糖尿病の患者さんに、特にジムとかで計画的に運動しない人にはウォーキングを勧めていました。冬場の外出が少ない季節では森光子さんばりのハーフスクワットを勧めていました。インストラクターの解説では体の筋肉の60%は下肢にあって下肢の運動は運動療法として効率的だということです。今回は椅子に座ろうとして紙一重で停止し再度立ち上がる(ゆっくりと)、これを呼吸と合わせながら5回くらい繰り返すようにとのことでした。実際やってみると大腿四頭筋はプルプル振るえ、軽く汗ばむくらいになりました。ほんの数分なのに・・。時間も場所もない、外に出るのも億劫だという輩にはやはり森光子さんがやっているハーフスクワットはお勧めのようです。

最後に会場からいくつか質問を受け解説しました。やはりCPAPは一度始めたら止められないのかと質問がありましたが、減量によって中止できたケースを再度披露して、努力によっては治る場合もあることを強調してきました。 こうしておよそ2時間の講演会は心地よい軽い疲労感とともに終了しました。 また次回お会いすることを楽しみにしています。
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